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800品を超えた当ブログですが、ついに大登場の梅干しです。
日本人のソウルフードと言っていい一品。
まさに日本の心。
日の丸弁当も、あれはご飯の真ん中に梅干しがいるからこそ、なのです。
明太子とか福神漬けとかミニトマトでは成り立たないのです。
赤ければいいというモノではないのです。

これをかじって一杯飲るのは、酒飲みの基本中の基本なのですね。
あまりにも基本過ぎて、今まで載せることを忘れていました。

梅干しで一杯なんて侘しすぎる?
そんなことはないのです。
ぬか漬けや沢庵で飲るのは良くて、梅干しで飲るのはダメだというのは大いなる論理破綻なのです。
「今日は、梅干しで、飲る」という、前向きな気持ちで冷蔵庫から出すのが正解なのですね。
こういうシンプルな家飲みを楽しめるようになると、家飲みスキルがまた一つ上がるのです。

ちなみに、大の日本酒スキーの軍神・上杉謙信は、梅干しを肴に日本酒を飲るのが基本スタイルだったそうなので、「梅干しで一杯?なにそれありえない貧乏くさい~」とかのたまうのは、上杉謙信に向かって「お前ケチくさいよ」と言ってるのとほぼほぼ同義だという事は覚えておきましょう。

けしからんのは、最近よく見かける「はちみつ梅」というやつですね。
酒飲みのくせに甘い物超オッケーなわたくしですが、はちみつ梅は許せません。
こっちはしっかり酸っぱいつもりで構えているのに、あの中途半端な甘さに中途半端な酸味。
「あの・・・なんかすいません」みたいな気まずい感じ。
間違ってはちみつ梅を買ってきてしまった時のがっかり感というのは半端ないですね。
料理にも使えないし(一度仕方なく梅肉和えに使いましたが、実に締まりのない味でした)、どうしませう・・・となるのです。

思うに、漬物コーナーに「梅干しですが何か?」みたいな顔をして並んでいるからイラッとするのです。
お菓子コーナーに「はちみつ梅っす」みたいな雰囲気でいるなら、別に気にならないのに。
はちみつ梅は漬物コーナーに置いちゃいけないのです。
あれはお菓子コーナーに置くべきモノだと強く強く思うのです。
梅干しはちゃんと酸っぱくないと、梅干しを名乗っちゃいけないと思うのです。